完全無料の出会い系は存在する?
出会い系サイト全盛期の2000年代初頭には「スタービーチ」という完全無料で出会える掲示板型サイトが存在していました。
デイリー1,200万、月間4億5,000万アクセスのとんでもないユーザー数を抱えていましたが、2009年2月に出会い系規制法改正により運営の幕を下ろしました。
30代以上の方であればこのスタビでオイシイ思いをした方も少なくないのではないでしょうか?
特に出会い系=無料の認識がある世代から質問が多い完全無料サイト或いはアプリの有無についてですが、残念ながら本当に無料で出会える優良サービスは現在皆無です。
女性であれば完全無料の出会い系は多数ありますし、女性=無料が一般的と言えるでしょう。
ほとんどの出会い系は男性ユーザーからの課金で生計を立てている状態なので、完全無料と良質なサイト維持を両立するのは不可能なのです。
完全無料サービスがなくなった理由
かつて完全無料で出会える優良サイトが存在していた理由は次の2つがあります。
- 莫大なアクセスから生まれる広告収入で売上が上がった
- ほぼ放置で掲示板運営ができた
出会い系を運営するには相応のコストが掛かりますし、運営側は商売でやっているので利益が出なければサイトを開設する意味がありません。
出会い系サイトが登場した2000年代初頭は、ネットコンテンツが若者の間で普及し始めて間もない時期でした。
そのため、人さえ集まれば多額の広告収入を得られたので、ユーザーからお金を取らなくても商売として成り立っていました。
今現在も出会い系アプリ以外の無料アプリでは広告収入だけで運営しているサービスが多数あります。
昔に比べて、アダルト系や金融系(借金系)といった単価が高い広告で大きな売上をあげることはできなくても、クリック広告などで多少の売上を確保することはできます。
しかし、近年出会い系は運営のセキュリティ体制を重視するように変わってきました。
当時完全無料で人気を集めたスタービーチですら、結局はトラブルやサクラ、スパム業者が増えて一般ユーザーが離れたことと規制法改正に対応しきれなかったことから閉鎖した経緯があります。
現在は24時間365日パトロールやスパム業者、サクラ対策、安定・安全のシステム構築、スマホアプリ化など出会い系を運営するコストが大幅に上昇しています。
また、出会い系アプリやサイトの乱立で競争が激しくなった事も影響し完全無料では成り立たない時代になってしまったのです。
様々な背景をお話しましたが、昔に比べて広告を載せた場合の収入が減少したことと、出会い系の運営コストが高くなったことで、完全無料の出会い系が姿を消してしまったのです。
完全無料出会い系の落とし穴
男性ユーザーも完全無料の出会い系があれば、何かウラがあると疑ってください。
時代の変化もあり、広告収入のみでは出会い系は健全な運営が絶対にできません。
具体的には次の落とし穴があると思っておくと悪徳サービスにひっかからなくなります。
- 完全無料と表示しておいて、結局はオプションなどの高額課金が待っている
- 他の悪徳サービスへの誘導を目的にした釣りサイト
- 詐欺業者によるカモ要素の高い個人情報として悪用される
仮にボランティア精神がある運営者による完全無料のサービスが存在したとしても、大規模な広告は不可能で女性ユーザーを獲得できません。
冷静に考えれば、完全無料なのに女性が多数いる時点で確実にサクラです。
結局は、他の悪徳サービスの誘導など何かしらの形で売上をあげようとしている運営の思惑がある事を認識しておきましょう。
完全無料だけではなく、料金の明示をしていない。もしくは分かりにくい表記をしている場合も注意が必要です。
使ってみると、メッセージ送信はポイントが安いけど、メッセージ受信やプロフィール閲覧など多くのサービスが有料だったりサクラしかいなかったり、高額な費用をかけても出会いをゲットするのは難しいでしょう。
男性ユーザーは出会い系を使うのであれば、多少の出費があることを理解しておきましょう。
実績ある大手で適正相場の料金を支払ったとしても、結果的に最小限の出費で効率的にリアルな出会いを手に入れることができるのです。
ハッピーメール・YYC・イククルあたりの1,000万人超サイト(アプリ)がかつてのスタビに匹敵する巨塔と言えるでしょう。